代表の白石雄大です。
私の演技の教え方を、少しずつ紹介していく「役作りノート」を始めます。
役を作るとき、多くの人はまず「性格」を考えます。たとえば「思いやりがある人」。
でも、思いやりがある人って、どんな歩き方をするのでしょう? どんな声で話すのでしょう?
性格は抽象的で、体の動きにはつながりにくいのです。
私の師匠・倉本聰先生は、こう教えてくれました。
「登場人物を描く時は、その人物の欠点を描け」
その方が、チャーミングな人物になるのだそうです。
試しに「思いやりがある人」を、欠点の「ずるがしこい人」に変えてみます。
すると不思議なことに、歩き方が浮かんでくるのです。
「猫背で、ポケットに手を突っ込んでいて、上目遣いに相手を見る」——そんな姿が。
欠点に変えた瞬間、人物が動き出すのです。

私のレッスンでは、子どもたちにも自分の役の「欠点」を考えてもらいます。
欠点は、その役を縛るものではありません。役を面白く、生き生きとさせる一番の武器なのです。
次回は、この欠点に「動物」を掛け合わせる話をします。
埼玉ミュージカルスクール代表 白石雄大




