埼玉ミュージカルスクール代表の白石雄大には、独自の演技法があります。
師匠・倉本聰に師事し、富良野塾で学んだ白石が、40年以上の舞台経験と、その後の指導の中で編み出した方法です。2019年には、俳優のための演技術として一冊の原稿にまとめました。その名も「骨格から創る」役作りです。
なぜ「性格」から入らないのか
役を作るとき、多くの人はまず「性格」を考えます。「思いやりがある人」「明るい人」。
でも、性格は抽象的で、体の動きにはつながりません。思いやりがある人は、どんな歩き方をするのでしょう?
そこで私の演技法では、性格ではなく「動き」から役を作ります。役の人物を、基本の5つの動きで捉えるのです。
基本の5つの動き
- 歩く …… 役の「骨格」を作ります。歩き方が決まれば、役の人物像が決まります
- 話す …… 顔の特徴から「頭蓋骨」と声を作ります。人の声は、頭蓋骨の形で決まるからです
- 見る …… 体の「形」を作り、「筋肉」を作ります
- 聞く …… 一番大切な役作りです。相手の言葉をどう聞いているかに、その人の性格と感情が表れます
- 止まる …… 「間」を作ります。動きを止めることで、演技が生まれます
「欠点」と「動物」という発想
もうひとつ大切なのが、役を「欠点」からイメージすることです。
倉本聰先生は「登場人物を描く時は、その人物の欠点を描け」と教えてくれました。欠点を描いた方が、チャーミングな人物になるからです。
さらに、その欠点に「動物」を掛け合わせます。たとえば「泣き虫なライオン」。欠点と動物は、わざと正反対のものを選ぶのがコツです。組み合わせた瞬間に、それまで見えなかった役の姿が立ち上がってきます。
この考え方は、教室のブログ連載「役作りノート」で少しずつ紹介しています。
子どもたちのレッスンで
レッスンでは、子どもたちにも自分の役の「欠点」と「動物」を考えてもらいます。
大人が正解を与えるのではなく、子どもが自分で考えて、試して、役を作っていく。その楽しさが、「演じている人が楽しんでいないのに、観ている人が楽しめるハズがない」という私たちのモットーにつながっています。
この演技法は、2019年の原稿で完成したものではありません。今もレッスンの中で、子どもたちと一緒に育ち続けています。
体験レッスンは何回でも無料です。まずは一度、稽古場の空気を感じに来てください。
埼玉ミュージカルスクール代表 白石雄大




